上級者になるためのテイクオフテクニック
上級者になるためにはただ単に波に乗って立てれば良いというわけでは有りません。
私のスクールではそこらへんを初心者の頃から心がけるようにレッスンしています。
テイクオフ程度の事でつまづいて欲しくないのと、ある程度乗れるようになった時にテイクオフに戻って練習するということが中々出来ない為です。
どうしても中級者の方は『今更テイクオフ?出来るからいいよ。』的な感じになりやすいです。
私から言わせせると『テイクオフが良くなればもっとあなたは上手かったのに…』と思います。
テイクオフの質を高めると、当然その後のライディングの質も高まるので、例えば同じ3年サーフィンしている方でもレベルが全然変わってきちゃいます。
特にテイクオフ直後から安定するとその1本のライディングがまとまるので練習の質が数倍にも高まります。
テイクオフ直後から安定できない、出来ていない(出来ていないのに出来ていると思っている方も多いです。)場合はライディングの安定感もグッと下がりますので、同じ3年やっていても質が変わってくるんですね。
最短で上達するためのテイクオフは”テクニック”なんです。
テイクオフのテクニックなんですね。
ちょうど一年でも最も面白い大会”Hurley Pro at Trestles”がやっているので、その時のケリースレーターを見てみましょう。
このビデオの12分近辺から始まるケリーのテイクオフ姿勢。
まずは板の角度です。
板の角度は水平だと何回も言っていますが、信じない方も多いですね。
水平にしたら板が降りていかないじゃん!と…
ちなみに板は降りる必要が無いんです。テイクオフの時点では。(チューブ波などの例とテイクオフは別)
板は波のトップよりも重心が前に出ていれば良いので、下に降りる必要も無ければ、下に下ろしてしまったらアウトです!
ここで下ろしてしまうと、加速できる波の上半分が使えなくなり、スピードの出ないサーフィンになってしまいます。
テイクオフしてから、一度トップに登らないとスピードを出し始められない方は落としながらテイクオフしてます。
テイクオフ直後からボードと体を自分のコントロール下に置くことが、質の良いテイクオフに重要なのでこのように板は水平にしてください。
波を追いかける時点での縦位置(波の沖よりと岸寄りの位置)に注意して波を追いかけてくださいね。
その後足を水平移動させながら入れていきます。
間違っても飛び乗らない様に!
そしてこの時の本人のポジションは波の上半分、ほとんどトップを維持します。(少し落ちているのは体重が乗ってしまうのでどうしても少し板が沈むからです。)
足の入れ方も、腰が脇に落ちて、前足の腿外側が左腕に着くくらいになります。(そのへんは以前から書いているので省略します)
一番重要なのは目線。
次のアクションを起こす方向を見ています。
この時に、トップを見てしまっているかが多いんですね。
落ちながらテイクオフをしているせいもあるのですが、トップからテイクオフしたらこのように次のアクションを起こす方向を見ます。
落ちながらテイクオフしている方は、自分のポジションが波の中腹あたりになるので、下を見ることをしづらいのもあります。
もし自分のライディングビデオが撮れたらチェックしてください。
このようにトップを維持して、テイクオフをしてから板を降ろしていくことで、安定した体勢でワンターン目からスピードに乗ったラインがかけるわけなんですね。
YouTubeを何度もみてイメージしてください。
ちなみにPCからYouTubeを見ると更にスローに出来ますよ。
再生画面の右下にギアのまーくがあります。
それをクリックするとスピードが変えられますので、是非超スローで確認してください。