目標設定は大事ですよ!
最近の練習会での練習の項目に”波を見続けてテイクオフ”という事をやっています。
このブログを見ている方は、ある程度テイクオフができる方だとは思いますが、この見続けることの大事さはわかっていただけると思います。
波を見る目があって、テイクオフの動作もバッチリの方は、逆に波のピークを見る必要はありません。
波を見る目が有って、テイクオフができる方なら、テイクオフ時の思考力にテイクオフは入れない方が良いからなんです。
実際には、テイクオフ時に上級者はどこを見ているかというと、次にアクションを起こすポイントを見ています。
テイクオフから、まずはボトムに降りて、オフザリップのアクションをしようと思ったら、テイクオフ時に目線はボトム方向へ向いているはずです。
今日このブログで言いたいのは、こういった技術的なことではなく、メンタル面な話を少ししたいと思います。
ある程度テイクオフできる方でも、この波を見ることをしながらテイクオフって出来ないんですよ。
どうしても波のピークが足のあたりまで来た時に、目を離してしまいます。
そこで思いっきり漕いで、体重を胸の方へ持って行ってしまいます。
テイクオフ時には、出来るだけ波の力を使いたいので、ピークの位置が自分の体重が乗っているポジションにピッタリと来るときに最大の波の力が入ってくるので、その時にどのくらいパドリングでアシストしてあげれば良いかを判断して、テイクオフに必要なパドリング力を割り出します。
ということは、波がわかっている上級者の方は、どこのあたりで最大に波に押されるかわかっている上に、落ち着いて波に押されるまで”冷静に待つ”ことが出来ます。
そこで、初心者の方は、まず波の予測力は上級者の方に比べて低いのが普通ですよね。
波の予測力が低いのに、波のピークを見ながらテイクオフ出来ないというのは、テイクオフが出来る機会を自分から放棄しているのとなんら変わりはありません。
そこで今日のテーマ”目標は大事です”ということなのですが、まずは目標を立てて、その目標に向かって練習するということが上達の大前提です。
ですが、ほとんどの方が『俺は(私は)、ちゃんと目標あるよ!』っていうと思います。
私が言いたいのは、目標を立てることが大事なのでは無く、その自分の向かいたい目標を立てたことにより、その目標に向かう自分の行動を大事にして欲しいということなんですね。
上級者の方は、目標を立てたことによって、その目標にどれだけ最短で到達するかを日々試行錯誤します。
その行きたい目標にたどり着く事を最大の目標としているんですね。
”なれたらいいな”では無く、”絶対になりたい!”って思っていますし、”ならなければいけない!”とまでも思っています。
そこで、先ほどの波を見続けるという行動について考えてみましょう。
どうしても目を離してしまう。
この事に、難しい点はありますか?
いたって簡単だと思います。
なにせ、波に乗れとは言っていないのですから、波を追いかけるときに、波を見続けてパドリングするだけなんです。
何故かみなさん、波が足の位置あたりに来ると、急に正面を向いて(ボトムを見ている方も)パドリングが強くなってしまいます。
目標は大会で優勝することだとしましょう。
上級者になれる方なら、大会で優勝することが目標なら、このくらいの簡単なことをこなさなければ、次のステップにいけないのは知っています。
なぜかって、目標に対して、その階段を上っていく一つ一つのプロセスを考えているからですし、その目標に対しては波を見続けてパドリングするということ自体がかなり簡単な事だからです。
これは、波を見続ける事ができない奴は絶対に上手くならないという事ではなく、まずはこの簡単な練習をちゃんとした目標に向かって考えたら、本当に簡単な練習だと気づいて欲しいんですね。
目標は大会で優勝するという事を思っている2人の方が居るとします。
Aの方は、パドリングから見直して、基本からコツコツと練習していく。
Bの方は、俺は大会で優勝することが目標なのだから、そんな低いレベルの練習はやならない!
どちらの方が3年後大会で優勝しますか?
あなたなはどちらのタイプですか?
今はどちらのタイプでも構いません。
あなたに1年後、3年後にこうなりたいという目標があるのであれば、出来ればAさんのタイプに今からでもなれるはずです。
この練習は必要な方にしか言いませんが、その他のベーシックな練習も同じだと考えてください。
目標は高ければ高いほど良いと思います。
意外と目標が高い人ほど、その目標にたどり着くためのプロセスを大事にしているのは確かです。
逆に言えば、そのプロセスを大事にして、詳細に考えるから、目標が大きくなってしまうんですね。
俺は行ける!とかできるんじゃね?
やれちゃうんじゃね?
って思えちゃうんですね。
それも、ベーシックな練習を重ねてきて、上達できるという道筋が見えてしまうほど経験値が上がってくるのですから。
今年ももう少しで暖かくなってしまいますよ。
冬の人の少ないうちに、ベーシックな練習は終わらせておきましょうね!